アポロン [ギリシャ神話の世界]

アポロン
Apollon

神格、別称
太陽の神
医術、音楽、予言、家畜、弓術の神
ローマ名:アポロ
英名:アポロ
系譜
父・ゼウス
母・レト
兄弟・アルテミス
異母兄弟:アテナ、アレス、ペルセウス、ヘパイストス、ヘラクレスなど
アポロンはゼウスとレトの間に生まれた双子の兄で、妹のアルテミスと共に生まれてきました。一般的にはアポロンが兄であるとされていますが、アルテミスが姉であるとされている事もあるようです。

アポロンはオリンポス12神の中でも一番の美形と言われ、太陽の神でありながら、医術や音楽、予言を司るなど、神としての力も十分で能力的には殆ど欠点の見当たらない完璧な神として知られています。
また、アポロンはその名の語源がギリシャでは見つからず、移入経路なども不明である事から起源については謎の多い神ですが、その人気はギリシャのデルポイを中心に広がり、初代ローマ皇帝アウグストゥスは自身の守護神にアポロンを選ぶなどローマ帝国においても中心的な神であったと言えます。
人気の理由は予言を司り、人々を導く神託を授ける存在である事や、戦いに強く女神ガイアの命でデルポイを守っていた大蛇ピュトンを弓で射殺し、この地に神託所を開いた事、芸術を理解し、暖かい心と冷静な頭脳を持った人物である事などにあると言えるでしょう。

しかし、完璧とも思えるアポロンにも欠点はあり、人間界で気にいらない事があると医術の神としての力を用いて疫病を流行らせたり、嫉妬心から愛する女性を弓矢で射殺したりといった自己中心的な行動も度々見られます。

現代においては20世紀にアメリカの威信をかけて取り組まれた月への有人宇宙飛行計画は「アポロ計画」と呼ばれていますが、これはアポロンの名を取ってつけられた名前であり、このような例からも欧米人にとってギリシャ神話がそしてアポロンが身近な存在であるという事が伺えます。