アフロディーテ [ギリシャ神話の世界]

アフロディーテ
Aphrodite

神格、別称
美と愛の神
豊穣の神
ローマ名:ウェヌス
英名:ヴィーナス
系譜
父・ゼウス?
母・ディオネ?
夫・ヘパイストス
子・エロス
アフロディーテはオリンポス12神の一人であり、人に恋心や肉欲を呼び起こさせる魅力に最も長けていたとされる愛と美の女神です。また、神や人以外の生物にとってもアフロディーテは魅力的だったようで彼女の歩いた跡は花が咲き、小鳥が歌うと言われています。

アフロディーテを見た者は誰もが妻に迎えたいと望むほどの美貌を持っていたとされていますが、彼女が夫に迎えたのは醜く足が悪いヘパイストスでした。(ヘパイストスとの結婚はゼウスの命令であったとの説もあります)
しかし、恋愛において自由奔放な考えを持つアフロディーテは結婚した後も複数の男性と関係を持ち、その中の男性の一人であった軍神アレスとの間に生まれた子こそが、恋愛を司る守護神「エロス」です。
その後、夫であるヘパイストスは密告によって妻の不貞を知り、決して破れない透明の網で作られた罠を仕掛けける事によってアフロディーテとアレスの情交の現場をおさえる事に成功します。
怒りのおさまらないヘパイストスは神々を呼び集め、さらし者にしますが、これを見たポセイドンがヘパイストスをなだめ、二人は解放されます。
解放された後、恥ずかしさを感じたアフロディーテはキュプロスへと旅立ち、アレスはトラキアへと向かったと言われています。(キュプロスはアフロディーテ信仰の中心地のひとつでもあります)

こうした常識に囚われない自由な行動からアフロディーテは娼婦の守り神としても崇められている一方で、人々に純粋な恋心を芽生えさせる高貴な愛の女神としても崇拝されてきました。

尚、自身の美において絶対の自信を持つ、アフロディーテは「パリスの審判」で最も美しい女性に贈られる黄金の林檎を手に入れ、名実共に世界一の美女となったという実績も持っています。
また、系譜の欄には父をゼウス、母をディオネとしていますが、アフロディーテは海の泡から生まれたとされている場合も多いようです。