アキレス [ギリシャ神話の世界]

アキレス
Achilles

別称
不死身の英雄
系譜
父:ペレウス
母:テティス
アキレスはアキレウスとも呼ばれているトロイア戦争における英雄として広く知られている人物で、その名は現在においても足首の部分にある「アキレス腱」などで用いられています。
また、ヘラクレスやペルセウスなどのギリシャ神話における英雄達と同様にアキレスも女神テティスとプティスの王ペレウスとの間に生まれた半分神の血を引いた、いわゆる半神の英雄でした。

女神テティスはアキレスが生まれるとアキレスを神のような不死の体にしたいと考え、冥界のスティクス河にアキレスを連れていくと足首を持って逆さ吊りにし、スティクス河にそのまま全身を浸しました。
この行為によってアキレスは不死の超人になりましたが、足首をもって河に浸したが為に足首の部分だけはアキレスの唯一の弱点として残ったのです。

その後、アキレスはケンタウロスの賢者ケイロンの元で医術や戦術、芸術などを学びながら成長し、彼はギリシャ神話における多くの英雄達の中でも最も美貌に優れ、人間世界において最も速く走る事ができるようになります。

こうして成長したアキレスは人生の転機を迎えます。それが有名なトロイア戦争です。予言者カルカスはトロイア戦争でギリシャ軍が勝利する為にはアキレスの存在が不可欠だという事を宣言し、母であるテティスはアキレスがトロイア戦争に参列すれば、逃れられない死を迎えると予言します。
アキレスを失いたくなかったテティスはアキレスを匿いますが、最終的にはアキレスはトロイア戦争への参列を決意し、その意思が変わる事がないのが分かるとヘパイストスにアキレスの武具を作らせ、それをアキレスに持たせます。
トロイア戦争においてアキレスは群を抜いた活躍を見せ、ギリシャ軍に数々の勝利をもたらします。しかし、アキレスは大きなミスを犯していました。それはアポロンの息子であるテネスを殺してしまった事で、その事に怒りを覚えたアポロンはトロイア軍のパリスにアキレスの唯一の弱点である足首を教えます。
そして、その後の戦いにおいてパリスはアキレスの唯一の弱点である足首を弓で射ぬき、その傷が元となりアキレスは予言通り、命を落とす事となります。
アキレスは死んでしまいましたが、結果的にはギリシャ軍はトロイア軍に勝利し、予言者カルカスの予言は現実のものとなったのです。